子どもの紫外線対策
母子手帳の記載が「日光浴」から「外気浴」へ変わったのをご存じですか?
「小麦色の肌は健康のシンボル」という考えは過去の話。紫外線は、確かに血液循環をよくしたり、骨の発育に大切なビタミンD合成に役立つなど体に良い面もあります。
しかし、近年紫外線の体への悪影響(長期的にはシミ・シワ、皮膚癌や白内障のリスク増加)がだんだんわかってくるにつれ、必要以上に紫外線を浴びないようにしようという考えに変わりました。
「日焼けサロン」に通うことはお金を払ってシミ・シワをつくりに行くようなもの!
■紫外線が強いのは夏だけではありません!
紫外線が強い季節は5月〜9月(4月〜10月とも)です。夏だけではありません。
また、太陽が出ていない夜を除き、紫外線量がゼロになることはありません。曇りや雨の日でも紫外線は降ってきます(それぞれ晴れの日の40〜70%、20〜50%)。
■乳幼児の紫外線対策は?
1日のうち紫外線量がピークになるのは正午をはさんだ前後2時間程度です。
この時間帯を避けて30分〜1時間、屋外の日陰で過ごすと良いでしょう。
衣服は長袖・長ズボンがベストですが、暑い季節はいやがるので薄手の長袖シャツ1枚が理想的ですね。また、つばの広い帽子も有効です。蒸れにくい綿やタオル地、メッシュのように通気性の良いものを選びましょう。
また、紫外線はガラス越しにも肌に届くので要注意。車での移動中、チャイルドシートに座らせた際はサンバイザーやタオルで窓を覆いましょう。
■日焼け止めの上手な利用法は?
日焼け止めは、紫外線吸収剤(塗り心地がよいが皮膚に刺激を与えやすい)と紫外線散乱剤(比較的皮膚への負担が少ない)の2種類に分けられます(混合タイプも)。
赤ちゃん用としては紫外線散乱剤で無香料・無着色・アルコールフリーがお勧め。
生後6ヶ月頃から使用可能で、肌の表面が乳白色になるくらいに塗ると効果的です。
2〜3時間以上経過したら効果が落ちてきますので塗り直しましょう。アトピー性皮膚炎などの治療として軟膏・クリームを塗っている場合は、治療薬の上に重ね塗りするのが基本です(医師に御相談ください)。
★ 日焼け止めの強さについては以下をご参照ください。
・SPF:紫外線B波(人体にもっとも悪影響を及ぼす)の防止効果を示し、数値が大きいほど効果も大。
・PA :紫外線A波の防止効果を示し、+が多いほど効果も大。
(SPF) (PA) (目安)
10前後 + 散歩や買い物などの外出
20前後 ++ 公園での外遊びなど
30前後 +++ 海水浴や登山などのアウトドア、スポーツ観戦など
<新聞記事より>
予防医学や子どもの事故の関する新聞記事を拾い読みしました。
■ 赤ちゃんの誤飲で気をつけたいもの(2007年12月 All About)
赤ちゃんが誤飲してしまった時どうしたらいい?慌てず、まずは状況の確認を。表を見ながら、落ち着いて対応をしてくださいね。
「あっ、それはダメよ!」がいつの間にか口癖になるくらい、赤ちゃんは小さなものを誤飲しそうで、いつもヒヤヒヤさせられますね。赤ちゃんはさまざまな物に触れて手の感触を楽しみ、それを口に入れて口の中で形や感触を確認しながら五感でいろんなものを感じて成長していきます。そのため、生後5ヶ月ごろから、誤飲による事故が増え始めます。「何を食べてるの?!」「こんなものまで?!」……と次々に起こる危険な誤飲事故を防ぐために、気をつけたいこと、もしもの時の対処法をご紹介します。
もしかして……誤飲?!まずは確認を!
何かに集中しておとなしくなったな、と思ったら要注意!
0歳では5位、1歳以降では1位の死亡原因:不慮の事故のうち、ほとんどを占めるのが、実は誤飲。もしも赤ちゃんの誤飲が疑われたら、「気のせいかも」と流さずに、必ず確認をしましょう。確認をするポイントは次の通り。
・何を、いつ飲んだか
・完全に飲み込んでしまっているか、まだ口の中に残っているか
・機嫌や顔色が悪くなったり、様子がおかしくないか
もしも、まだ口の中に残っている様子なら、赤ちゃんが飲み込む前にそっと口の中から取り出してあげましょう。そして、もしも飲み込んでしまっているとしたら、以下の5つの項目を参考にしながら、赤ちゃんの様子に気になるところがあればすぐに病院へ受診することをオススメします。
誤飲しやすい5つのモノ
赤ちゃんが誤飲をしやすいものを順番に見ると、えっ?!と驚くようなものばかり。
・タバコ
・化学薬品
・ビニール・シール
・コイン・ねじ・クリップ・ボタン
・薬
赤ちゃんが誤飲してしまった時どうしたらいい?慌てず、まずは状況の確認を。表を見ながら、落ち着いて対応をしてくださいね。
「誤飲=水(牛乳)を飲む」は間違い!病院へ行くのが先決なことも
誤飲が起こると、慌ててしまい、とにかくお水や牛乳を飲ませた方がいいのではないかと考えてしまいますが、実はそうとは限りません。飲み込んだものの性質によって、一刻も早く病院で見てもらうことが大切なこともあるのです。
■ タバコ
赤ちゃんの触れないところに置いておいたつもりが、背伸びをしたりしたときに、赤ちゃんの手に触れる危険があります。もしも誤飲してしまったことが発覚したら、すぐに牛乳や水分を飲ませて下の奥に指を入れて吐き出させましょう。もしも空き缶を灰皿にしていた際の水を飲んでしまった場合は、ニコチンの体内へしみ込む速度が早く、危険なのですぐに病院へ連れて行きましょう。
■ 化学薬品
化学薬品とは、洗剤や化粧品、防虫剤、殺虫剤など私たちが普段何気なく使っているものですが、赤ちゃんにとっては、興味の対象になります。もしも飲んでしまった場合には、牛乳はNG。成分が溶け出してしまう恐れがあるからです。対処方法はさまざまになるので、すぐに医療機関を受診しましょう。
■ ビニール・シール
これらにはパンのパッケージ袋やティッシュ、プリクラ、意外なところでは新聞紙も含まれます。こう考えると、身の回りにあるあらゆるものに誤飲の可能性があるということですね。ただ、これらのものは少量であればウンチと一緒に数日のうちに出てきます。要注意なのは、おかしな咳をしていたり、何度も吐く場合。危険な可能性があるので病院へ行きましょう。
■ コイン・ねじ・クリップ・ボタン
思わず口に入れてみたくなる気持ちも分かりますね。これらは小さなものであればウンチと一緒に出てきます。しかし、クリップが途中で引っかかってしまった場合、無理に引っ張ることで食道を傷つけてしまったり、電池などが途中で引っ掛かると中で電流が流れて食道が荒れてしまうことがあります。必ず病院へ行きましょう。
■ 薬
薬は、大人の体に変化を起こすほど強い作用のあるもの。赤ちゃんにとっては命に関わることもあるくらい危険なものなので、直ちに病院へ。
誤飲事故を防ぐためには工夫が必要
悲しい誤飲の事故を防ぐために、普段からなるべく赤ちゃんの手の届くところに危険なものは置かないように配慮をすることは必須です。さらに、行動範囲の広がってくる5ヶ月以降の赤ちゃんは、棚を開けたり、引き出しを出してみたり、テーブルクロスを引っ張って上のものを落としてみたりと好奇心が旺盛な時期でもあります。
セロリなどの安全なお野菜を少し置いて注意を向ける、赤ちゃんの好きそうな場所におもちゃを隠しておく、など未然に配慮できることがいくつかあります。もしもに備えて、工夫をしておくことが大切です。
もしも誤飲しそうな現場を発見したら、赤ちゃんへは「これは食べてはいけないものだよ。体に入るとイタイイタイになるんだよ。」などと、その都度お話をしてあげましょう。本能的に何度か繰り返すので、理解していないように見えますが、頭の中にはしっかりとママの言葉が残ります。根気強い気配りが必要になる時期ですが、大人の配慮で赤ちゃんを誤飲の危険から守ってあげましょう。
■ <はぐ>子どもの事故(朝日新聞2010年5月)
交差点角を緑化 見通しよく安心
2010年5月24日(朝日新聞)
緑を増やして、事故を減らす。そんな取り組みが東京都日野市を中心に広がっている。見通しのききにくい学校や公園の角地を緑地に変えることで、双方向からの視界を確保し、交差点での子どもと車の事故を防ぐ試みだ。
日野市立日野第一小学校の交差点。車で走ってみると、角地が大きく削られているため、進入してくる親子連れが交差点の十数メートル手前から見える。
幼稚園の送り迎えで毎日通るという主婦(32)は「植え込みが低いので、子どもの背の高さでも車が来ていることがわかる。不意に駆け出す男の子の親としては、とても安心です」と話す。
発端は、東京都国立市で「オープンガーデン」などを企画するNPO法人「日本公開庭園機構」の提案だった。
「見通しの悪い角地を1メートル削り、跡地を高さ50センチ以下の植え込みに変えれば、見通しの良い安全な交差点が造れるのではないか」。2001年、同機構代表の佐藤哲信さん(65)の呼びかけに、当時、日野市の環境共生部長だった笹木延吉さん(66)が応じた。手始めに市役所近くの公園の角地から高い生け垣やフェンスを撤去したら、交差点の見通しが格段に高まった。
「行政は縦割り組織で、公園や学校の安全を単体でしか考えていなくて、施設の周囲の安全性については意識が足りていなかった」と笹木さん。
同市は早速、学校の角地を緑地化する事業に着手。07年までに二つの小学校と二つの中学校の角地を削ったほか、日野第一小学校については長さ80メートルに及んでいた高さ1.8メートルのブロック塀を撤去し、軽量フェンスと緑地に変えた。地震のとき児童がブロック塀の下敷きになったり、避難通路がふさがれたりする危険性を取り除いた。「安全緑地」は現在、首都圏の1都3県の通学路などで採用されている。
交通事故総合分析センターの08年の統計によると、小中学生の事故は登下校中が最も多く、小学生では全体の3~4割、中学生では5~6割を占めている。佐藤さんは「学校の角地はたいてい使い道がなく、ゴミ置き場や用具置き場になっている。工夫するだけで、子どもの登下校の安全性は大幅に向上する」と話している。(三浦英之)
勝負は救急車到着まで
2010年5月27日(朝日新聞)
子どもがお風呂の湯船に頭から転落し、気づいたら息をしていなかった。どうする?
22日、東京都世田谷区のスタジオ。4カ月から5歳までの子どもを連れた16組の親たちに、講師が問いかけた。
119番通報した後、あごをあげて気道を確保。呼吸がなければ、人工呼吸2回、胸の圧迫30回を繰り返す。赤ちゃんと幼児の人形を使い、ママ、パパたちが一斉に心肺蘇生法の練習をする。
この乳幼児の救命救急講習会を主催したのは、妊婦やママのためのヨガクラスなどを開く「ベイビーオアシスStudio等々力」。窒息、転落、水などの事故から子どもの命を救う方法を親たちに知ってもらいたいと、NPOシーボウル海の教室の講師、中村智子さん(37)に頼んだ。
中村さんがこうした講習会を始めたのは3年前。きっかけは自身の体験だ。次女(3)が生後4カ月の時、RSウイルスに感染。せきとたんで呼吸困難になった。自宅の外で救急車を待っている間に突然、娘の呼吸が止まった。パニックになりながら路上で人工呼吸と胸の圧迫を5、6回続けた。救急車が着いた直後、娘は息を吹き返した。
自分はたまたまダイビングインストラクターの夫から心肺蘇生法の説明を何度も聞いていたから、とっさに動くことができた。でも、もし知らなかったら……。乳幼児の救急救命や応急手当てを学び、母親サークルや保育園、病院などで普及活動を始めた。
5カ月の長男と講習会に参加した世田谷区の大江美穂さん(41)は「いざという時のために心肺蘇生法の練習ができて、よかった」と言う。
長男が2カ月の時、ベビーベッドから転落し、救急車を呼んだ。玄関で来客に応対していた数分の間の出来事。まだ寝返りもできないので大丈夫だろう、とベッドのさくをあげなかった。「子どもの事故は、いつどこで起きるかわからない」と痛感した。
総務省消防庁によると、2008年の救急隊の現場到着時間は平均7.7分。一方、心臓停止から3分間、呼吸停止から10分間放置すると、死亡率がそれぞれ50%になるというデータもある。中村さんは話す。「救急車を呼べば安心と思っている人が多いが、来るまでの間に何をするかが生死を分けることがある」(杉山麻里子)
抱っこひもの選び方助言
2010年6月1日(朝日新聞)
「抱っこひもはどれを選べばいいのか」「使い方がわからない」。育児コンサルタントで保健師の渡辺玲子さん(48)が東京都江東区で月1回程度開いている「抱っこひも講習会」には、こんな悩みを抱えた親たちが集まる。
5月下旬の講習会場には、約40種類の抱っこひもやおんぶひもが並んだ。縦や横向きに抱くもの、おんぶも抱っこもできるタイプや、赤ちゃんを布でくるむスリング。仕様も値段も様々だ。渡辺さんは「どんな時にどの程度使うかや、赤ちゃんの体格、よく泣く子か外を見たがる子かによっても違う」と選び方を助言。使い方も説明し、実際に試してもらう。30分間マンツーマンで、1人での参加は千円、両親で1500円だ。
渡辺さんは、江東区の委託を受けて新生児訪問や乳幼児健診をするうち、抱っこひもの使い方がわからずに悩む母親が多いと気付いた。
自分で長さを調整する部分がいくつもあるし、取り扱い説明書も複雑。周りに相談できる人がいないので自己流で使う人も多いという。しかしスリングの中で足をそろえて横抱きにすると股関節脱臼を起こす場合もあるなど、使い方を誤ると事故の危険性がある。安全な物を選んで正しく使ってほしいと、一昨年秋に講習会を始めた。
よく泣く子を一日中抱いていて家事ができずに焦り、抱っこひもを使い始めたという母親も多い。そんな親と話をすることで育児ストレスを減らし、虐待防止につなげたいとの思いもある。
国民生活センターには、抱っこひもなどによる事故が1999~昨年度に計64件寄せられた。「スリングを使用中、前かがみになったときに滑り落ち、コンクリートの上に頭から落ちた」など、転落して打撲したケースが40件を占める。おんぶひもで乳児を背負ったら、顔と背中が密着して窒息しそうになった例もある。今年3月には米国企業の抱っこひもに窒息死の恐れがあるとして日本の輸入元がリコールした。
抱っこひもの種類が増え、使い方を把握している保健師や助産師も少ないという。事故を防ぐためにも、渡辺さんは今後、自らが所属する江東区助産師会と協力して講習会を広める予定だ。(大井田ひろみ)
■ 使い方の主なポイント
・子も親も体に負担がないか確認する
・子の顔が見える状態で使う
・子は動くので常に緩みをチェックする
・初めて使う前は人形やタオルで練習する
自転車の安全、実地で学ぶ
2010年6月3日(朝日新聞)
思案顔の子どもたちに大人たちが告げた。「答えは自転車。だから、大人と子どもではルールも違うんだよ」
東京都国立市の市民団体「くにたち・まちづくり 自転車倶楽部」が5月30日、同市で「走って学ぼう! チャリ(自転車)ツアー」を開いた。今年で2回目。2007年の道路交通法の改正で、子どもや高齢者の自転車は車道ではなく、歩道を通ることができるよう改められた。ところが、改正はほとんど認知されておらず、子どもたちも正しいルールを学べていないと思ったことがきっかけだった。
参加したのは小学生の男女6人。保護者らと共に3班に分かれ、実際に国立の街を走って回った。歩道を走る自転車の子の姿が植え込みなどに遮られて車から見えず左折車の巻き込み事故の危険がある交差点や、突然乗客が降りてくるバス停近くの歩道では、必ず一時停止して周囲の安全を確認するよう注意を受ける。小学4年生の佐藤舞さん(10)は「色々ややこしいけれど、ケガしないためには必要だと思った」。
代表の高田啓子さんは「学校の校庭に白線を引いて乗り方を教えても現実味がない。実際の生活圏の中で、どこが危ないのかを具体的に教えた方が危険を回避できる可能性が高いと思った」と話す。
警察庁の統計によると、09年の自転車の事故は約15万6千件で、交通事故全体の21%を占める。自転車乗車中の死傷者を世代別で見ると、16~24歳が21%、15歳以下が19%で、青少年の割合が高い。
事故を防ごうと、行政も動き始めている。東京都調布市は3月、首都圏の自転車愛好家らが集う多摩川河川敷の通称「多摩川サイクリングロード」の路面に、自転車の速度を抑制するための高さ2センチ、幅10センチの連続段差を約180万円かけて設置した。
自転車愛好家からは「転倒などかえって事故の原因につながりかねない」と批判の声が出ているが、河川敷には野球グラウンドや釣りスポットが多く、行き交う子どもも多い。市は「昨今の自転車ブームや自転車の高性能化で、『飛ばしすぎる』愛好家らの事故が後を絶たない。住民の安全を守るためには仕方ない措置だ」と話している。(三浦英之)

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